お医者さんの最初の「見立て」

お医者さんの最初の「見立て」

お医者さんの最初の「見立て」

お医者さんの最初の「見立て」 (初診時の高血圧管理計画)

さて、これは、高血圧治療のガイドラインともいえるのですが、あなたが高血圧を疑い、医師に初めてかかった際(初診時)の医師の治療方針指針です。

恐らく、あなたが自分で高血圧症を疑ったのは、健康診断の結果や、風邪などで病院に行った際に、血圧を測られ、「血圧が高めですね」などと言われたことに端を発したのではないでしょうか?

下の図は、血圧を下げることを目的に患者が来院した際、医師が取るステップを示しています。

初診時の高血圧管理計画

1. 血圧測定、病歴、身体所見、検査所見

まずは、診察室で血圧を測られます。そして、自身の病歴を聞かれると共に、兄弟、家族、親戚などに循環器系の疾患(病気)を患ったことのある人がいないか聞かれるでしょう。これは、血圧を含めた循環器系の病気でも遺伝的要素が関係するからです。

そして、問診され、どこか目に見える異常がないか、確認されます。検査が済んでいれば、その所見が述べられます。検査がまだであれば、ここで検査(血液検査、尿検査、心電図、エコーなど)が行われるでしょう。

2. 二次性高血圧を除外

「二次性高血圧」とは、ここで取り上げるメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に関連するものではなく、高血圧をきたす原因が明らかなものを指します。

全高血圧患者の10%程度と見られています。主なものとして、腎臓病、甲状腺機能低下・機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、大動脈縮窄症、脳幹部血管圧迫、睡眠時無呼吸症候群などがあります。

3. 危険因子、臓器障害、心血管病、合併症を評価

これは、先ほどの別記事「血圧に基づいた脳心血管リスク」で述べた危険因子を評価・考察することです。 今後の高血圧症治療にあたり、その患者がどのような危険因子を持っているかを評価・考察することはとても重要です。

4. 生活習慣の修正を指導

「二次性高血圧」を除けば、ほとんどの高血圧症は、生活習慣と深く関わっています
そして、どのような治療方針を立てるにしても、避けて通れないのが、この「生活習慣の修正指導」のステップです。

別記事で詳しく説明しますが、「食事療法(減塩、必要栄養素取得)」、「運動療法」、「減量」、「節酒」、「禁煙」などから成り立ちます。

これらのステップを踏んだのち、上記表(と、表「血圧に基づいた脳心血管リスク」)に基づいて治療方針を決定します。

上記のステップからわかることは、言うまでもなく、必ず「生活習慣の修正指導」が入るということで、これに成功するか否かが、その後の降圧薬治療が必要となるかどうかに関わってきます